最終更新日 2024年4月5日 by 土居通成
こんにちわ!いまどきのおっさんです。
さて、この記事では「Core Web Vitals(コアウェブバイタル)」について少しお話しして、それに対するGoogleの見解をご紹介しようと思います。
Core Web Vitals(コアウェブバイタル)については、今年の3月より少し内容が変更になっているようですので、そのあたりも含めて改めて解説します。
本題に入る前にこういう言い方もどうかと思いますが、「ふーん、そんなのがあるんだ」程度で良いと個人的には考えておりますので、さらっと流し読みされる程度で結構です。
結論を先に言いますが、「Core Web Vitals(コアウェブバイタル)はランキング要因ではない!」とは私は思いません。
ただ、ページ速度と同様に手間暇かけて数値上げたところで目に見えて順位が上がることはまずないでしょう。
※後述しますが、GoogleはCWVはランキング要因ではないと言ってます^^
Core Web Vitals(コアウェブバイタル)とは
Core Web Vitals(コアウェブバイタル)は、Googleが提唱するウェブサイトのユーザー体験(UX)を測定するための指標です。
言ってみれば、ウェブページがユーザーにとってどれだけ快適に利用できるかを数値化し、ウェブサイトの品質を評価するために使用されているものです。
参考:Core Web Vitals と Google 検索の検索結果について
Core Web Vitalsの3つの主要指標
Largest Contentful Paint (LCP)
ページの主要なコンテンツが読み込まれる速度を測定する指標です。
LCPは、ユーザーがページにアクセスしてから主要コンテンツが画面に表示されるまでの時間を秒数で表します。
アクセスしたのになかなかメインコンテンツが表示されない、そんなページはこのLCPが低いと言えるかもしれません。
First Input Delay (FID)
ユーザーがページと対話を始めたとき(例えば、リンクをクリックするなど)から、ブラウザがその対話に応答するまでの時間を測定します。
FIDは、ページの反応速度を示し、ユーザーがページとどれだけスムーズに対話できるかを表します。
このあたりはインターネット回線の速度にも影響しそうな気もするのですが、どうなんでしょうか?
→後に解説しますが、このFIDは今年の3月にInteraction to Next Paint(INP)に置き換わります。
Cumulative Layout Shift (CLS)
ページの視覚的安定性を測定する指標で、ページの読み込み中に要素がどれだけ動くかを示します。
例えば、ページが読み込まれている間に画像や広告が突然動いてしまい、ユーザーが意図しない場所をクリックしてしまうことがあります。
CLSはこのようなレイアウトのシフトを数値化し、値が小さいほどページの安定性が高いと評価されます。
以上がCore Web Vitals(コアウェブバイタル)の概要なんですが、この3月に2つ目の「First Input Delay (FID)」が「Interaction to Next Paint(INP)」という指標に置き換わったそうです。(他人事のようでアレですが・・・・)
Interaction to Next Paint(INP)とは
で、Interaction to Next Paint(INP)って何なの?という話ですが、ほぼほぼFIDと一緒なんですが・・
FIDはページの最初のユーザー操作に対する応答性のみを測定するのに対し、INPはページのライフサイクル全体を通じて発生するすべての操作に対する応答性を測定します。
これにより、ページの全体的な応答性をより正確に評価することができるという指標になってます。
横文字ばかり(まあ日本語も横文字ですが)で少し疲れそうですが、何てことはない、言ってることは簡単で、要するに「どれだけページがストレスなく使えるか?」という指標ですね。
・コンテンツの質
・バックリンク(権威性強化)
・クエリに対するアンサー度
etc.
SEOといえばこのあたりを思い浮かべるかと思いますが、このユーザー体験の向上もランキング要因に入ってますと、とGoogleは言ってます。
Google側の見解
なのですが、、、、
つい先日、Googleのポッドキャスト(音声配信)で、Googleの中の人はこんなことを言ってました。
「CWVはランキング要因として重要ですが、それを改善したからといって検索結果が目に見えて向上するわけではない」
「実際のユーザー体験、つまり実際のウェブサイトのパフォーマンスがCWVスコアよりも重要だ」
また、Googleのジョン・ミューラー(SEOの広報担当みたいな偉いさん)も、
「CWVスコアの微細な改善が検索結果に顕著に現れるわけではない」
「完璧なCWVスコアがランキングの向上に直接つながるわけではない」
「コンテンツの質など他の要因がランキングにおいてより重要だ」
と言ってます。
さらに、
「大きな問題は、サイトオーナーが指標そのものにこだわりすぎてしまうことだと思います。そして、検索ランキングのために何かをしていると考える。そして、おそらくそのような漸進的な変化の多くは、検索では実際に見ることができません。」
「詳細には立ち入らない傾向がある。敷居の高さとか、そういうことには踏み込まない。1ページに何文字書かなければならないとか、そういう細かい話はしないのと同じで、私から見れば、ほとんど二の次なんだ。」
とも言ってます。
英語の文章を翻訳したものなので、ちょっとおかしな日本語ですが、まあツッコミどころ満載です。
(ランキング要因とあなたたちが言ってるんだからサイトオーナーがこだわるのは当然だし、「二の次」だったらCWVみたいな指標作るなよ!と言いたい)
まあ、「木を見て森を見ず」状態になるな、ということだと思うが、ある程度のSEOエキスパートは木を見ながら森も見てます。
Google Explains How CWV Is A Ranking Factor But Doesn’t Improve Rankings
一応、Search Engine Journalさんの原文載せておきます。(ポッドキャストの動画も載ってます)
個人的には、
・GoogleはSEOに関して正解は言わない
・Googleはユーザー(SEO施策者)を迷わせるようにわざと発言をコロコロ変えている
このあたりはあるんだろうなーと、考えてます。
まとめ
このCWV改善に取り組むのは悪いことではないと思います。
ただ、結局私もGoogle側の考えなんですが、こんな細かいところを修正するよりは他に大事なことがたくさんあるので、、、、という感じでしょうか。
ページの読み込み速度もランキングとほぼ無関係というデータが昨年末に実は出てます。
なので、Google側が言ってることをそのまま鵜呑みにするのは良くないなと思うのと、あと、X(旧ツイッター)などでSEO情報を発信している人の投稿をそのまま鵜呑みにするのも良くないと思ってます。
人間には認知バイアスという機能があり、客観的に物事を判断できる人は私も含めて極めて少なく、発信される情報の信憑性も微妙だなーと思うことがたまにあります。
注)情報発信している人が間違っているというわけではありません、受け取り側の問題ということです。誰もSEOの真実たるものなんてわかりませんので。